N社は、10年前、現社長と奥さんの2人で創業し、独自ルートから仕入れたサプリメントを主力商品に10年で従業員120名の会社に急成長している。拠点は25箇所、今期はさらに7箇所を予定している。そんなN社の社長が、弊会に相談にこられた。
「あまりにも急成長したため、店長を任せることが出来る人材がいないんです。創業の頃に採用した人たちを何とか管理職や店長にしていますが・・・」
との事だ。
この悩みは、なにもN社だけではない。急成長した会社には必ずといって良いほど付きまとう問題なのだ。
N社を訪れ、いくつかの店舗を見せてもらった。店長の一人一人は、個人のスキルとしての販売力は十分にあり、モチベーションも高い。しかし、「管理スキル」「部下指導スキル」が脆弱だと思われた。社長に訪ねると「売上がいい人を店長にしている」とのこと。「管理職としての教育などは?」と尋ねると、「何人か、日帰りのセミナーに派遣した」と。
話を聴く限り、N社はまったくと言っていいほど、管理職としての教育を施していない。そこで、私は、管理職としての基本を最初に集中的に身につけて頂くため合宿研修を行い、その後は、日々の実務を事例としてとりあげ、その問題解決や実行を通して管理職の実務を学んでもらう1年間のプランを提案した。研修講師として推薦したのは、人育ての名人として名高い、販売開発研究所 代表取締役社長の名倉康裕講師だ。
現場中心の経営指導を展開し、斬新なアイデアで企画から経営戦略・戦術まで幅広いコンサルティングを数多く実践。特に幹部社員教育・社内充実化策・販売戦略は、多くの経営者に高く評価されている。






研修をはじめて、目に見えるように変わったのは、幹部社員同士の横のつながりだ。普段、別々の店舗にいるためコミュニケーションが取りづらかったのが、見違えるほど風通しのよい社風が出来てきた。
研修のグループ討議でも、前向きな改善意見が続出し、各々の店舗で実行された。そのため、ほとんどの店舗で、昨年対比の売上が増加した。
管理については、いままで使用していた業務報告書や日報などの各種フォーマットの改善と利用法の見直しが行われた。各種フォーマットを作る過程で、各々が管理職としての自覚と責任を持ち出してきた。
現在、次期店長育成のための部下指導を主体に、研修回数を2月に一度に変更し、継続中である。